「お客様の利益を追求する」には、
お客様と接して直接要求を聞くべきです。
その際、社長自らがお客様と接すれば、
社員も追従して結果として全社的「お客様第一指向企業」になります。
これからの時代は、受け身ではなく「攻めの経営」=「経営戦略」が必須です。
経営戦略は、お客様の要求へのソリューションをベースにすべきですから、
お客様の声を直接聞いた「社長自らが」立てるべきです。
A) 何を売るか
B) どこに売るか
C) どうやって売るか
D) いくらで売るか
経営計画は経営戦略の内容を数字化したものです。
ですから、経営計画を立てるのは、経営戦略を作った人=社長です。
そのため社長は数字に弱くてはなりません。
また、経営戦略・経営計画を立てたからには、
全社に浸透させ実戦させなければ意味がありません。
それも社長の役割です。
A)当初の計画達成にこだわりすぎる。
「これだけ売りたい」にこだわるあまり、
「お客様がこれだけ欲しがっている」を度外視 してしまい、
お客さんが望んでいないにもかかわらず当初の計画数量達成にしがみつく
所謂「計画達成病」に。
B)作りすぎのムダを犯す。
「当社は技術は一流だ、だから作れば売れるはずだ」とばかりに作りすぎてしまう。
その結果売れ残った在庫の山になる。
C)弱みの克服に走る。
自社の強みを活かす=お客様の要求に最大限応えること、なのだが、
ここを勘違いして弱み克服に走ってしまい、顧客要求に応えられないまま業績不振に陥っていく。
「経営者の不安」の最大の原因は、将来のリスクです。
将来どういうリスクがあるか、
それが起こった時にどの程度の損失が発生するかが不明なことが「不安」になります。
ですから、リスク内容を予測して、それを数値化「見える化」することで
「不安」はいくらか和らぎます。
さらに、経営計画に織り込んでおけばいっそう和らぎます。
当社は「リスクを織り込んだ経営計画」を推奨しています。
リスク回避の最高の手段は「キャッシュ」を持つことです。
一部には「キャッシュを所有していても運用しないのは経営者のスキルが問われる」
との論調がありますが謬論です。
むしろ、経営に重要なのは「利益」より「キャッシュ」です。
なぜなら、利益というのは会計上の概念にすぎず
それだけでは「モノを買えない」のに対して、
キャッシュは「モノを買える」からです。